1988年、ファミリーコンピュータ用の歴史シュミレーションゲーム「信長の野望・全国版」が発売されました。当時としては値段が他のゲームより2倍ぐらい高く、カセットのサイズも2倍ぐらいありました。
小学生でしたが、信長になりきり夢中でプレイしたものです。
ファミコンなのにカセットサイズも値段も2倍。絵がカッコいい。 |
戦国時代を舞台に好きな大名を選び国力を高め、他の大名を倒し全国統一を目指すゲームです。尾張を中心とした17ヵ国モードと50ヵ国の全国モードがあります。
実はこのゲーム、運が悪いとすぐに病死したり、謀反や他国の侵略によって、最初のターンが回ってくる前にゲームオーバーしたりします!
プレイする大名の能力値をルーレットで決めただけで終了です。昔のゲームならではです。
序盤が本当にきついです。1年、春夏秋冬の4ターン制ですが、まず行わなければいけないのが、編成と年貢率の変更。
いきなり戦争になった場合に備えて、部隊を大将の1部隊は極小にし、騎馬隊を最大に編成します。騎馬隊は防御力の高い城に配置し、大将は逃げ回るかおとりにします。これでなんとか凌げます。
敵の大将以外の兵を残したまま大将を倒すと、残った兵は味方になります、戦争前より増える可能性があるので狙いたいところ。
そして秋に兵糧が手に入るので年貢率を50%ぐらいに上げます。あまり上げすぎると一揆が発生し、いくさに突入するので注意です。
兵糧が手に入ったら、兵数と同数まで、売るか民に施しをします。とりあえず民忠度を上げれば、春の税と秋の収穫量が増加します。
そして、本当に、このゲームで一番重要なのは、実は米相場です。
とにかく安い時に買い、高い時に売る。ただ最初はこれを繰り返しながら、その間に相場で稼いだ金で、国力を少しずつ上げていくのがセオリーだと思います。
たまたまタイミングよく米相場の上下の波に遭遇すれば、一気に大金を稼ぐことができます。
何と言っても金がないと開墾したり兵を雇うことも出来ないので重要です。
逆に序盤で相場の波が安定し金が稼げないと、なんの操作も出来ずにターンを終えるしかなく、他国はターンの経過に合わせて成長していってしまうので、国力に差がついて、攻め込まれ滅亡してしまいます。
相場は基本なだらかに変わっていきますが、全国の戦争や飢饉・台風の状況を見てると、いきなり急降下するタイミングが分かったりしてきます。(あくまでランダムウォークですが)
金が増えたら街づくりと開墾です。1度に多くの金を使っても、あまり街と石高は上がらないので、1回に200金ぐらいが費用対効果が高いと思います。
春まで金が無く何も出来ない時は、ひたすら兵の訓練です。訓練度も戦争時の兵の減り具合に大きく影響します。ただ不健康で病気になった場合は最悪死んでしまうので、その時は休養して下さい。
苦労の結果、領国が増えてくると、敵国に隣接していない領国ができます。そこは兵を極小にし、金・米の生産に特化した生産国にします。そこまで到達できれば、あとはひたすら生産国から前線に輸送し、どんどん攻め込んで勢力を拡大していくだけです。
忍者を敵国に送り込んで大名を暗殺するという、トリッキーな戦術もあったりします。
成功すると、暗殺された大名が治めていた全ての国が空白地になり、その空白地に隣接している場合、入札で手に入れれたりします。
やっと全国統一を成し遂げた際のエンディングは、凄くあっさりしたものです。
今の感覚から見るとファミコンは全部そうだと思いますが。
信長の野望の全シリーズに言えることかも知れませんが、ゲーム序盤の勢力を作るまでが凄い楽しくて、ある程度勢力が拡大したら、後は作業を繰り返すだけの忍耐ゲームになってしまいますね。
ですが私の人生で一番の思い入れがあるゲームであり、KOEIの原点のひとつであって、栄光の名作であり、歴史と哀愁を感じること間違いないです。
⇓お手数ですがランキングボタンご協力いただけると励みになります。
0 件のコメント:
コメントを投稿